多くの登場人物が宙ぶらりんの状態のまま終わるのが多くの観客の心情を表しているようで良かった。倍賞千恵子さんが可憐な少女のようでめちゃめちゃ入り込んでしまった。
確かにこの制度は国の救いになるかもしれないけど、手なずけるのはまだ早い。「制度」の大義名分のもと行われる殺人は、その時は良くても、後でしっかり罪として裁かれることもあるし。中国の「一人っ子の国」というドキュメンタリーもとても参考になる。
スイスのような国で上映して、どう受け入れられるかが気になる。
私の最愛のおばあちゃんは4年前亡くなったのだけど、元気だった頃から「死ぬのは全然怖くない」と言っていて、いつか死ぬのが怖くてしかたなかった私は安心したものだった。今思えば、不安だった私をなだめるために優しさでそう言ってくれてたのかなと思った。
