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裸足の1500マイルのmatsuのレビュー・感想・評価

裸足の1500マイル(2002年製作の映画)
3.9
舞台は1931年オーストラリア

「盗まれた世代」とは、原住民アボリジニと白人との混血の子供たちのために使われた言葉

オーストラリアでは約100年間、混血の子供たちは親や家族から無理矢理引き離され、文化的な生活を送れるようにするために施設に入れられ白人たちから教育を受けた
(隔離・同化政策)

この映画は実話ベースの作品

上記の施設から逃げ出して2400キロの道のりを(2ヶ月以上かけて)歩いて自分たちの家に帰ったモリーとデイジーの姉妹のストーリー
(いとこのグレイシーは途中はぐれてしまい捕まってしまう)

幼い姉妹がメチャクチャ過酷な状況(食べ物・飲み物が少ない、砂漠の中を歩く、野宿する)を克服して家に辿り着いた事も驚きだし、施設に連れ戻されたあとに2回目の逃亡・帰宅をした事も本当に信じられない

白人社会が優れているから「原住民は白人たちに従え、言う事を聞け」は完全なるエゴだと感じた

それぞれの民族の伝統や文化、生活方法は尊重されなければならないと感じた

(ただ一方では、原住民の人々にも様々な文化に触れる事の重要性や最低限の教育を受ける事は必要かもしれないとも感じた)
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