ナイトアウェイク

マーターズのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

マーターズ(2007年製作の映画)
2.4
終盤の、最終段階にゾッとする…。行程は怖いけど、ボスおばさんがアンナから何を聞いたのか謎過ぎる…。
ボスおばさんに話した内容は、明らかにキリスト教で教わる死後とは違うと思う。死後の世界に不安や恐怖があるとして、ボスのおばさんが最後に取る行動は悪あがきとも思えない。
組織の頂点として、聞いた事を話さず死に急ぐ理由はなんだろう?









勝手な妄想タイム★
もしかしたら
[死後は無い。死ねば完全に無。神様もいないし、誰もいなかった。だから、無。生きてる間にやる事は、全ては無に飲まれるだけ。天国も、地獄も無い。]とか何とか、おばさんが絶望に叩き落とされる事を言ったんじゃないかしら?
ボスおばさんは、何十年も研究した事が結局は無になる事に絶望して、だから投げやり的に終幕したとか…。
ただし、アンナは死後の世界を見たかは別として、ボスのおばさんに話した事とは違う[確かな安楽の世界]を確信したのかも知れない。ボスのおばさんを陥れる考えや計算なんかないし、そこまでできるワケがない。
でも、せめて思ったはず、自分やリュシーをこんな目に遭わせた人と[同じ世界]にいたくないって。幻覚や妄想かも知れないけど、自分が心地良く感じた瞬間を、それすら想像もさせたくないというアンナの[偽証]だったんじゃないかしら。
ボスのおばさんは悪あがきではなく、[だったらもういい、これ以上生きても意味がない。]という結論を出して。
どんな宗教でもスーサイドは地獄に行く。ボスのおばさんは地獄も何も無いと思って、最後を選んだと思う。仮定でしかないけど、アンナが暗黒の偽証をした事で、結果的にボスのおばさんを地獄に落とせたのなら、意図はしてなくてもアンナの復讐が叶ったのかな?と、そう思いたい、そうあってほしい。
私の中では、キリスト教とは言わないまでも、宗教の存在が隠れたメッセージに感じた。アンナは、人が死ぬ事を予想もしてなくて、リュシーが少しでも救われる為に、自分から危険の中に向かった事。苦しんで苦しんで、最後は自分を愛する者も無いまま召された事。過去、劇中で犠牲になった人達が、壮絶な最期を迎えた事。
キリストさんの最期も、凄まじかったらしいし。

ん〜、変な記録。