ZIMA

(ハル)のZIMAのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
5.0
なんとなく、ノルウェイの森のようなお話っぽく感じました(気のせい?)。

手書きの方が想いが伝わる的な話をよく聞きますけれど、誰かを思って綴る文章に伝わるだの伝わらないだの、そんなことはないよねと。抱いたり、キスしたり、手を繋いだりするよりも、自分の想いを文字に起こして伝えること方がよっぽど「好き」ってことに真っ直ぐだなと。青臭い文章になるほど、純愛って言葉がよく合うお話でした。

正確には、純愛って言葉になるまでを、終盤まで引っ張ってる所なんかも好きでした。中盤のハイスピードですれ違うシーンなんかは、とても素敵すぎるでしょと(90年代っぽい)。

そして終盤。ある仕掛けに、よって拗ねちゃう「ほし」。「ほし」の気持ち文章で綴られており、それがとても感情が乗っていて、本当に美しいし、分かる!ってなるし、ホントに可愛いし綺麗なのさ(伝わらない文章)。深津絵里がホントに美しいっす。

文章化することは自分の考えの整理になって、お仕事でも役立ちますね。だからこそ、恥ずかしいし、真っ直ぐだし、良い面もあるし悪い面も。送り手もそうだし、読み手も重要でもあると。それを、インターネット黎明期に作る監督のスゴさたるや…。今見ても古くないし、普遍的なテーマなのかもしれないなとも。


ハルも熱くていい奴だよなぁ。
友達に欲しいなぁ。
ZIMA

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