MasaichiYaguchi

まくをおろすな!のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

まくをおろすな!(2023年製作の映画)
3.7
アイドルグループ「ふぉ~ゆ~」の越岡裕貴さんが映画初主演を果たしたミュージカル時代劇は、演劇ユニット「30-DELUX」の舞台「のべつまくなし」「のべつまくなし・改」を大胆にアレンジして映画化し、江戸時代に実在した人物や歴史的事件を新解釈で描いていく。
五代将軍・徳川綱吉の時代を舞台に、“心中コーディネーター”のブン太こと紀伊国屋文左衛門は相棒のモン太こと近松門左衛門と共に、心中希望のカップルに芝居を打たせることで彼らの命を救っていた。
或る日、2人は溜まり場の「どっぐかふぇ」にアルバイトに来た堀部安兵衛が、吉良上野介義央への仇討ちを企てていることを知る。
赤穂浪士が江戸に集結する中、ブン太たちは誰の命も落とすことなく仇討ちを成功させるべく策を講じるが、予想外の展開になっていく。
本作で軸となる歴史的事柄は「赤穂事件」だが、それに「生類憐みの令」や「慶安の変」が絡み、現代的なエッセンスを交えて賑やかに展開していく。
日本史に詳しくなくても、エンターテインメント性の高い作品なので、元禄時代を楽しめると思います。