りょうすけ

ブルービートルのりょうすけのレビュー・感想・評価

ブルービートル(2023年製作の映画)
2.0
「ブルービートル」

DCEUの作品でありながら日本では劇場未公開のままビデオスルーになった作品。「アクアマン/失われた王国」でDCEUの歴史に幕を閉じたので、唯一鑑賞していなかった本作を鑑賞。

正直、海外で絶賛されているほどは面白くなかった。大学を卒業して久しぶりに故郷に帰ってきた青年が、軍事産業で財を成している企業のいざこざに巻き込まれ、地球外の産物であるスカラベによって能力を得るという「スパイダーマン」の焼き回しのようなストーリーと「アイアンマン」と「仮面ライダー」のような映像演出に「シャザム!」のようなファミリー展開を混ぜたような作品で、正直既視感の連続である。

DCEUが終わると決まっていない段階で作られていたのだろうから仕方ないが、もう終わったシリーズの作品だと思うと、見る目も変わってしまう。これで、ハーコートか染め髭が登場するという「ブラックアダム」や「シャザム!~神々の怒り~」的な展開があったらノレたのだと思うが、完全な単独作品としてはかなりきつい。

物語がB級で、映像がA級というミスマッチもまた不思議な雰囲気がある。そのうちDCEUが過去の産物となった時代に「観なくても影響がない」とか言われる「インクレディブル・ハルク」的作品になってそうな気もする。

劇場で観ていたら印象は違うだろうけど、家だったらこんなものだろうと思う。
りょうすけ

りょうすけ