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ブルービートルのNowLoadingのレビュー・感想・評価

ブルービートル(2023年製作の映画)
3.6
 本日の一本。今作については器用貧乏という評価に尽きる。

 前から気になっていた一作だったがまさかの劇場公開見送り。DCEUなのに?と思いきやそのユニバースそのものが頓挫していた。なんという不運。しかもYouTuberホッカイロレン氏の動画(https://youtu.be/AYX2XX8IS7E?si=Syv06kgoiSTAo8uh)によるとDVDに吹き替えがないという残念な扱いぶりであることが明らかになった。しかしネットフリックスは強かである。本作の配信に合わせてネトフリが独自に吹替を用意していた。個人的には本作の話に集中したかったので吹替で良かった次第。

 冒頭で器用貧乏と言ったがこれは本作のブランド力の無さに起因している。というのは観てもらえるとわかるが作品の内容自体はヒーローもののいいとこ取りをしっかりとしている。「本当に申し訳ない」と寄生する新種のたまごっち「スカラベ」だったり主人公のピンチに目茶苦茶大活躍するファミリー、死に体になりそうな主人公に「大いなる力には大いなる責任が伴う」と諭す親父だったりとユニバースに関わらずヒーロー映画のオイシイところを一杯のどんぶりに詰め込んでいる。

 ビジュアルもアメリカン・ヒーローというより仮面ライダーっぽいので最初はキモい見た目のブルービートルも段々と愛着が湧いてくる。そんなわけで見た目はアレだが味は悪くないみたいな一作になっている。

 これ「ザ・フラッシュ」でも言ったがこれ見て喜ぶのヒーロー映画が好きなオジサンだけだということをもう一度伝えなければならない。正直字幕だとまずターゲットの家族層が見ないしフラッシュのように知っている人は知っているみたいな事もない。面白い映画だよとは自信を持って言えるがオススメする程の映画かと問われると、となる。

 逆に言えば「あーあヒーロー映画一通り見ちゃったけどなんか続編ものばっかりで飽きちゃったな」という人には直ぐに食いついて頂きたい一本である。もう続きは望めないが無くても良い困らない作品だ。
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