あまんだ

ドント・ウォーリー・ダーリンのあまんだのレビュー・感想・評価

3.6
ホラー、SF、ミステリー。
の、どの要素も含んでいるかと思われるが、
何となく、どっかで観たような設定の連続であるのが惜しい。閉ざされた世界の中で、一定の境界線より先に進むことを禁じられているとか、岡崎京子の漫画にあった気がする。
その箱庭的世界の中で、何不自由ない暮らしをしている若妻、フローレンス・ピュー演じるアリス。稼いでくる夫。近所の主婦友と習い事したり、買い物したり、悠々自適な生活。からの、急に訪れる不穏な空気。からの、アリスの探偵大作戦からの、まさかのカーアクション。
ピュー、大活躍。とにかく足がめっちゃ速くて驚く。
しかし、あの世界を拒否するのと、受け入れるのが、女性の年代別に分かれているような気がしてならぬ。ピューは若いので、自分でコントロールする事に重きを置いているかと思うのだが、主婦友の御婦人、夫の上司の妻など、少し年輩の方々には、むしろ甘んじていたいと、いう意思を感じた。
その気持ちはわかる。もうちょっと長い事生きたら、色々疲れるのが、ピューさんにも、わかるかもしれない。
あの世界も悪くない…。そう思った私もまた、疲れている。
それにしても、関係が行き詰まった時に、子供が欲しいて提案するの、何かずるくて嫌やな。
1Dの人、女性をステレオタイプで判断するタイプの男性、珍しく、あんま自信無い男性を演じて、それはなかなか良かった。
あまんだ

あまんだ