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ドント・ウォーリー・ダーリンのワのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

舞台は核実験用の街並みかと思うくらい、絵に描いたような美しい住宅街。なんとなく設定に既視感あったんだけど、クレヨンしんちゃんのオトナ帝国かも。内容は違うけど。

前半かなり長いんだけど、残り半分くらいになると一気に物語が進み出して、目が離せない。

男が理想を追い求め、自分も相手も双方幸せだと信じる箱に勝手に閉じ込める。時代すらもすり替わっていて、生活にはスマホやPCなんて無し(あっとしても意図的に外部との手段は切り離されていたんだろうけど)。日本だと昭和くらいなんだろうか。男は稼いで女は半歩下がって家事育児。舞台は海外だけど、どこの国も同じような歴史を生きてきてるんだな。

踊るシーンが印象的だったけど、ジャックがフランクに囃されて踊っていたのはまんまジャックやここにいる人たちがフランクの手の内で踊っているだけに過ぎないことを表してるのかな。ジャックは良いところを見せられて満足げな顔をしてるのも、尊厳を保てる自称「幸せな暮らし」に心の底から満足していたんだろう。

フローレンスピュー演技上手い。ジャックはハリーに似てるなぁと思ったらハリー本人でした。

2024年30本目
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