アキラナウェイ

ムーラン・ルージュのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
2.8
今日はレビューしたくないなぁ。
これ、皆さん割と高評価だし。
満点の方だって沢山いるし。

あーー。ハマれなかったなぁ。
ミュージカルは好きなのに。

毎日レビューしてりゃ、こんな日もあります。
すみません。気乗りしないまま書いていきます。

時は1899年、華の都パリのモンマルトルにある、魅惑のナイトクラブ"ムーラン・ルージュ"を舞台に、売れない劇作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)と女優を目指す高級娼婦サティーン(ニコール・キッドマン)との恋模様を描くミュージカル。

この作品が好きな方は、気分を害される可能性があるので、行間を空けておきます。



















序盤から破茶滅茶で、ドタバタで、ガチャガチャしている。この段階で、ノレなかったのも敗因の1つ。

美しい…というより、ドギツい原色をこれでもかと塗りたくった豪華絢爛なセット。それは確かに間違いなく評価に値するものだし、好きな人がいるのも大いに頷ける。でも、同じ物を見ても、美しいと捉える人もいれば、そうでない人もいる。僕は後者でした。

ムーラン・ルージュが娼館という設定だからなのか、装飾美術としては猥雑で下品に見えてしまって、支配人のジドラー(ジム・ブロードベント)の道化の様なメイクも、嫌悪感しか感じられなかった。

1899年のパリが…こんな訳ないし。
パリっぽさがこれっぽっちもない。

芸能人は歯が命。
ミュージカルは楽曲が命。

本作は、デヴィッド・ボウイ、T・レックス、ファットボーイ・スリム、ニルヴァーナ、マリリン・モンロー、マドンナ、ビートルズ、エルトン・ジョン、U2…有名アーティストのヒット曲が目白押し。夜もヒッパレ状態。←古い。

これもまた、個人的に合わなかった…。

楽曲使用の権利を揃えるのはきっと苦労した筈。その努力は素晴らしい。そりゃあもう、名曲揃いなんだけど、所詮は借り物。いいとこ取りにしか思えない。

エルトン・ジョンの"Your Song"は好きだけど、何度も歌われるし、原曲に勝る訳でもないし。

支配人のジドラーが、公爵にスポンサーになってもらう為、高級娼婦であるサティーンを"お勧め"する為に、おっさん2人で歌う"Like A Virgin"なんて、気持ち悪くてしょうがなかった。

ミュージカル映画は、オリジナル楽曲で勝負して欲しい。

映画をレビューするからには、「つまらない」「面白くない」「合わない」では終わらせたくない。

何がつまらないのか。
何が面白くないのか。
何が合わないのかを突き詰めたい。
それが、作品に対する誠実な向き合い方だと思うから。
忖度はしません。
僕には合わなかったです。