インディペンデント映画だけに妙にリアリティがあった。今の時代離婚は珍しくない。ほとんどの場合子供は妻が引き取り残された男は孤独になる。口うるさい雇い主、周りの人間はクソったればかり、それでも文句も言わず毎日淡々と真面目に生きる。過去に罪を犯したがすぐ出てこられるほどのものだ。それだって妻の兄をかばっての事。そして病気になった…もう時間はない。
子供に会いたいってのは自分の事を気にかけてくれてるんじゃないかという唯一の希望だから。本音は妻に未練がある。妻には彼氏がいるのか?全ての感情の矛先が別れた妻に向く。自分が孤独を感じ限界に達した時、そういう思いをする男ってわりといるんじゃないか。そして男が選んだ究極の結末。
わかる人にはわかる。同じく離婚経験のある自分にはなんともいえぬ重苦しい映画だった。二度と見たくない(笑)