ゆうゆ

胸騒ぎのゆうゆのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
4.3

何かを訴えるようにじわりと開かれる幼子の口の中、"善良"に生きてきた家族がそのブラックホールにゆっくりとのみこまれていくダークな現代寓話

史上最悪のおもてなし…ていうか、はじめからまったくもてなされてなかった😭
兎を追いかけて迷い込んだ悪夢、ヴァカンスで知り合った外人家族に招かれて過ごすガマンだらけの週末。
愛想笑いで取り繕う人間関係に疲弊した人達が支配と狂気に侵食されてゆく恐怖、悪気なさそで悪意に満ちたホスト夫婦に募る違和感、、その動物的な直感&危機回避本能を侮ってはならない 自分を信じて!



⚠️ネタバレかも

🧸→🐇
出会いのファーストシーンから主人公が標的としてすでに品定めされた獲物だったことは今となっては明確。トラブル回避、相手の善意を無碍には扱えないといった日常に潜在する常識的心理を巧みに操るサイコパスハンターの研ぎ澄まされた嗅覚には恐れ入る。
不安を煽る劇伴、3言語を駆使して本音と建前を使い分けるディスコミュニケーション、散りばめられた些細な不和が積もり不信感から恐怖へと変貌を遂げる脚本が絶妙。主要キャラクター達の含みのある表情の変化も秀逸で特に被害者側のおとんは自分の好みも含めてかなりよかった。
北欧ぽさは控えめだったけど 不穏さが垣間見れるオチ~エンドロールの崇高な演出もブラムハウスリメイクではきっと越えられない、陰鬱とした耽美が漂う(好き)。
歯磨きの音がトラウマ‪‪
ゆうゆ

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