このレビューはネタバレを含みます
邪悪な映画である。ただ、前半の些細な違和感の積み重ねの描写が巧かった分(他人の家の居心地の悪さの解像度が高い！)、後半はありがちなサイコスリラーになっちゃった感じもある。『ゲット・アウト』を思い出したね。というか、2回目の脱出の時、旦那はあの子供が沈められてたのを見たことを直接的な形ではないにしても妻に話しておくべきだったし、車がスタックした後に妻があの一家を呼び出したのも謎(いつから信頼するようになったの？？？)。そこらへんはサスペンス映画あるあるの主人公陣営愚かムーブって感じでツッコミどころもあるものの、『後味が悪い映画』とかで後々にも名前が上がりそうなぐらいの質はあったと思う。あと、ラストの裸に剥かれて投石で殺されるのはなんか宗教絵画的な趣があって好き。元ネタがあるのかな？
