主人公夫婦がホラーのやられ役主人公としてあまりに優秀。つまり愚鈍で勘が悪いのが優秀!
二択を全て間違える!
やっちゃいけないことしかしない!
子を持つ親としてあまりに迂闊で、
空気読みや正義に溺れて勘が悪い!
何回でも引き返すチャンスはあるのに絶対に正解を出さない!
ここが一番よかったところ。
悪役のキャラ造形は前半はよかった。
北九州の松永とか、埼玉の関根とか。
「線を踏み越えて勝手に入ってくる」芸。
この心理的な侵犯を物理的に示すシャワーシーンは出色。
ぬいぐるみのアイテムとしての使い方も素晴らしい。勝手に奢らされる感じ、そっちだってやってたじゃん、とか言いくるめられる感じ、日常にもある。合わないと思ったらすぐ逃げろ、という強い教訓映画。
好みではなかったのは、
後半、ネタバラシでかなり猟奇に振ってしまうので、いや〜、もっと謎な方が良かったよ!とは思った。小屋に入って見回したらゾワゾワ、なんてデジャヴすぎる。