大島育宙さんの映画レビュー・感想・評価

大島育宙

大島育宙

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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

2.1

三谷幸喜は自由にやればやるほどつまらなくなると思っていたが完全に確信に変わった。長澤まさみのコント演技をしつこく引き出した、という以外になんの見どころもない。

映画を構成する全ての要素が説明過多な割
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.5

河合優実の時代。こんなに主演の格と華を兼ね備えて20台前半で既に個性派で演技派で性格俳優なのは満島ひかり以来じゃないか。

ここではないどこかを志向し揺れ動く若者のスライスオブライフ。オープニングの人
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.5

満島ひかりが乗るタクシーが
鮨詰めのバスを抜き去っていく出社シーンから
全て「もう動き出して止まらない格差を
せーので止められるか」という社会批評からの
社会変革の話をあらゆる場面でやっていて、
あま
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サユリ(2024年製作の映画)

4.9

面白すぎ。思想的にも推せる。
霊につけ込まれるのは不健康と不安!
主人公とヒロインが爆裂美男子と美少女!

ばあちゃんのやりすぎバイオレンスも最高!

サユリの過去パートが長めなのもよし。

音楽の過
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.0

主演が抜群に可愛くてカッコよかった、ぐらい。

ラストシーンがキスなどしなくてよかった。

Chime(2024年製作の映画)

5.0

黒沢清に一生ついてくわな、こんなの。

最小限の表現で
最多種類の恐怖が入ってるの巧すぎる。
新作映画なのにクラシック音楽を聴いてる快感。

「料理って怖いよね!?」の発想がもうエグいし
『CURE』
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.5

ほとんどの人には関係ない話かもしれない。

何が言いたい、とかメッセージがある、とかではなく、作者が表現を潰される不条理に抗って記した祈りのような漫画だから、これで泣くとしても共感ではないはずだと思う
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.1

前作より納得度が高かった。
感情のメインキャラたちだけじゃなく、
「ナツカシ」みたいなたまに出てくる感情もいる、という設定であることが確定したのが大きい。

新キャラたちがネガティブ感情なので、
コメ
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.7

前半はすごくワクワクした。
マルチバースにビタ一文心が動かない自分は、
後半に世界ルールの説明が増えていくにつれて
どうでもよくなった。

墓場から掘り出したウルヴァリンの遺体の
白骨で戦うオープニン
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.5

猫映画として優秀なのと
ミニマルな動機のプロットは最高なんだが
やっぱ沈黙のシーンでBGM流すと、
緊張感がわかんなくなるのでやめてほしいなあ

グロリア(1980年製作の映画)

4.0

流石に名作。不器用な妙齢の女とひねくれた男の子の逃避行。セクシュアルな会話をオシャレにそこそこやってたり、後続のレオンよりよっぽどまともだしキモくない!

目玉焼きが作れなくてフライパンごと捨てたり、
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ゲロッパ!(2003年製作の映画)

2.9

冒頭の空撮と序盤のバイオレンスが冴えてたので
期待してしまったけど、
ジジイノスタルジーに乗れず
個々のギャグが安直でしょぼく
役者を見てるとギリ耐えられるかなあ
という感じ。
あまり好みでない井筒映
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.1

たぶん目黒シネマで観た。
画面と音に溶け込む。ドラッグ。

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(2009年製作の映画)

2.8

キムタクが出てるから
公開当時に映画館で観たけど
うーーーん??雰囲気すごいけど
物語になってなくね??と思った印象。

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.5

15年ぶりくらいに観たけど無駄なシーンが1秒もなくて引いた。それなりにキモカワ怖い恐竜も出てくるし、ヤギの脚は落ちてくるし、大人のキモさとか性欲とか出てくるちゃんとダーティな部分が多くて最高。でもメッ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.7

完全無欠に近い超傑作では?
年間ベスト。邦画ベストは確定だこれは。

陰惨な現実を描いてるのに
まったく救いはないのに
「主人公は少しでも幸せになれるのか?」という
推進力一本で描き切るド直球のエンタ
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.9

セルフリメイクされることで黒沢清のカラーが浮き彫りになった!黒沢清映画って最新作が最高に黒沢清だ。


画質がザラザラで何か見えづらい頃の
黒沢清は無敵だった。
高画質すぎる現代、
試行錯誤してる中で
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

黒沢清本人が言う通り、高橋洋の映画だわ!

哀川翔のトンチキなかっこよさ
香川照之よりやや初々しい繊細演技
リメイク版には希薄なバディ感。

工業製品っぽく量産されてた頃の
職人監督としての黒沢清の味
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聖地X(2021年製作の映画)

4.5

めっちゃ好きなのに全然評価されてない!

後半のエセ科学展開がとても良いのに!

岡田将生と川口春奈好きすぎて
バグってるかもしれないが、良作です!

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.4

「どっちを見ても権力に溺れたクソ指導者しかいない」という、
我々が勝ってる政治家や大企業に抱く実感がリアルで、
君臣関係や忠義を一つも美しく描いてない
ところが完璧で素晴らしい。

権力は気を抜けば腐
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関心領域(2023年製作の映画)

-

どこまでが意図した仕掛けなのかわからない。
評価が難しい。汲み取ろうと思えば歩み寄れる。
構造自体がアイロニックなアート型の映画。

「音」に注目した解説が多いけど、
ユダヤ人との接触に関わる皮膚感覚
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

江戸に生まれなくて良かった〜!
義理人情を物語の軸にして、
落語をベースにして膨らませながら、
それでも現代のモラル基準を入れてないのが素晴らしい。

ドラマ『〇の戦争』シリーズで草彅剛の復讐顔は見慣
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.9

主人公夫婦がホラーのやられ役主人公としてあまりに優秀。つまり愚鈍で勘が悪いのが優秀!

二択を全て間違える!
やっちゃいけないことしかしない!
子を持つ親としてあまりに迂闊で、
空気読みや正義に溺れて
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.5

映画館で初めて観たかもしれない。
映画館で観るための映画だと気づけた。

山下敦弘はやっぱりすごい。
役者とカメラを全幅に信頼している。
良い意味で、カメラが回ったが最後、
ほとんど何もしてないのでは
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

3.1

このシリーズはファニーにポップになるパートよりも地に足がついた場面での雑でリアルなバイオレンスが怖い、やっぱり。

今回は後半の展開よりも田代が自傷したり、公園で一線越える加害に追い込まれるくだりが断
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.3

平成最後のバトル・ロワイアルになりかけたけど、ファイナル・デスティネーション寄りに仕上がった、みたいな怪作。山田杏奈と清水尋也の武闘派、ペシミスティックな性格俳優っぷりを決定づけた、振り返るとかなり重>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.6

決定的な映像が驚くほど映らないのに面白い。

河童にそう立ち向かうのか!という新鮮味。

演者の演技力にばらつきがあって可愛い。

人間たちがめっちゃ殴り合うの面白い。

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

強度に振り切ったミュージカル、多層的な差別構造の隙間にミュージカルじゃないサスペンスやコメディがテンポよく挟まれてて飽きなかった。

髭剃りのシーンと手紙見つけるシーンのような
集中力をキープしてくれ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

ずっと面白くてすごい。この監督の映画で初めて刺さった。小さい珍作よりも大きいエンタメの方が向いてると思う。

ヌーディティが搾取的じゃなく、エマストーン本人がプロデューサーなので安心して楽しめた。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

飛行機の中と試写合わせて3回観たけど3回とも集中力が持たなかった。他人の夢の話は面白くないのと同じで、悪夢を淡々と延々と見せられる、という苦行だった。

しかし、これが1本目だったら知らない人の悪夢だ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

罪な映画だ。
 
映画が必要でなくなってしまいそうな時代に、
映画が必要なんだということを、
土俵際で粘るような映画だ。

これが求められるのもまんまとわかる。
ヴェンダースにマーケティング的な下心は
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

-

久しぶりにシリーズ観たけど「男?女?」のトリックは流石にアニメ映画としてダメすぎる。セクシャリティが2択の世界観を子供達に伝えていいと思ってるなら海外のアニメ、グローバルスタンダードとの意識の差はどん>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

2.9

ごめんなさい、
柄本明さん凄い映画だし、
ストーリーは普遍的に面白い構造だけど、
セリフで説明しすぎで心が冷めていく…。
饒舌なのはスイッチが入った後の
松山ケンイチさんだけでよいはずで、
出てくる人
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