ボブおじさん

胸騒ぎのボブおじさんのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.6
〝娘さんのためにウサギを取りに戻るなんて、君は英雄だ!〟

最初は些細な違和感だった。その違和感が徐々に広がり、やがて取り返しがつかないことになる。善良な一家は、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせるのだが…。

〈警告〉
〝映画を観て嫌な気持ちになりたくない人は、この映画は絶対に見ない方がいい。他に楽しい映画や面白い映画はいくらでもあるのだから。観ると気が重くなる映画だというのは事前に聞いていた。ある程度の覚悟を持って観たのだが想像を超えていた〟


相手に不快な思いをさせないために、自分の本当の気持ちを押し殺して、ついつい受け入れてしまう主人公家族たちの気持ち、わかります、わかります😅

そんなこちらの気遣いを利用してジワリジワリと自分たちの領域に土足で踏み込んでくるような人たち、いますいます😅

明らかに一線を超えてくるようなおかしな人、図々しい人たちには、毅然としてNOと言いましょう。さもないとトンデモないことになりますよ😱

監督の実体験に着想を得て制作した、いかにもありそうな身近な恐怖。コメディにもできそうな設定だが、この映画に笑いの要素は一切ない。

礼儀を重んじ、相手の立場を尊重することは本来美徳として考えられるが、何事も行き過ぎは禁物だ。引き返すチャンスは何度もあった。ズブズブと泥沼に足を取られないうちに、勇気を持って縁を切りましょう!

繰り返しになるけど、映画を観て嫌な気持ちになりたくない人は、例え親しい友人からのお誘いでもキッパリ断って別の映画を観てください。でないと大変なことになりますよ😅



〈余談ですが〉
本作を観終わってすぐに思い起こしたのが〝ゆでガエルの法則〟😅

危険が迫っているにもかかわらず変化がゆるやかなため気がつかず、気づいたときには手遅れになっている、という状況をあらわす言葉で〝ゆでガエル現象〟や〝ゆでガエル症候群〟とも呼ばれています。

カエルを熱いお湯の中に入れると、耐えられずに逃げ出しますが、冷たい水の中に入れて少しずつ水温を上げていくと温度変化に気づかず、最後にカエルはゆであがって死んでしまうという話が由来です。
※実際にはそうはならないらしいけど

この夫婦確かに鈍感だったかも、茹でられてると思ったら茹だっちゃう前に、ちゃんと逃げ出しましょう😅