RYOSUKE

胸騒ぎのRYOSUKEのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
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ミッドサマーと並ぶと言われるのも納得。
後味が最悪な北欧ホラー。受け身であるということの危険さ、そしてデジタル社会を風刺している作品。とにかく違和感と不安感を感じさせる演出がすごい。
最初は正直退屈な感じだったが、終盤からラストにかけては目を見張るほどの絶望感と恐怖。シリアルキラーが出てくるわけでも、幽霊が出てくるわけでもなく、あくまでも人間同士のやりとり。それなのにここまでの恐怖と絶望を感じれるのはすごい。旅先で知り合った家族の家に招待された主人公一家。ホストの家族に違和感を感じながらも全てが言いなりのまま進んでいき。。。
途中で逃げることも反撃することも出来たはず。だが舌を抜かれた子供のように無抵抗でいたがために悲劇に巻き込まれる。
そんなもどかしさもツッコミどころもある作品だが、この手の作品ではダントツで後味が悪い。
最後の石を投げられるシーンはヨハネによる福音書の引用とも捉えられ、人を裁く権利はないが、かといって黙っていてはやられる、という事を伝えたいような。。
内容よりも伝えたい事、に振り切っているため好き嫌いは顕著に出そうだが、個人的にはすごくハマった。
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