ザ・ホエールのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

話題作なのにシネコンで上映してないのですね。仕方なくみなとみらいのキノシネマに行きましたが、席の半分くらいが埋まっていました。

チャーリーの暴飲暴食は、自殺した恋人に対しての緩やかな後追い自殺か。
ブレンダン・フレイザーの演技は確かに良かった。本当に太ったのかな？と思ってしまったが、どうも特殊メイクらしい。

部屋の中で物語が完結してるのはベタだけど面白い（所謂ワンシチュエーションムービー）。原作は舞台劇との事で、作劇も舞台的になったということか。
一度、アパートの外観が引きで映った際、部屋が2階にあってギョッとした。チャーリーを決して外に出すまいという制作の覚悟を感じた(笑)

異性愛者として家庭を作った後、同性愛を自覚するというパターンはフレンズのロスの妻を思いだした。リアルだとハッキリしてないけど、ぺこりゅうちぇる夫妻もか。
でも浮気は駄目だよね。ちゃんとした手続きを踏んでいれば、こんな事にはならなかったのに。

ただ脚本全般について、自分はあまりノれなかった。これは自分が血縁に対して冷淡になってしまったせいかも知れない。娘と仲違いさせたままで良かったのではと思った。
しかしラストシーンはチャーリーの昇天か。あれは救われたと言えるのかな？ クスっと笑えるシーンもあるけど、全体的には暗い映画だったな。