このレビューはネタバレを含みます
地獄の先にはまだ地獄があって
絶望の先にもまだ絶望はあって
孤独の先にもまだ孤独があって
苦しみの先にもまだ苦しみがある
白鯨をただ殺そうとする小説と
自分を救わずに死を待つ姿
肥満は怠惰で欲望の抑えの効かない自己責任
彼の姿を見るとみな「醜い」と思って目を背ける
そんな偏見と世間が追い込んでく
神の救い(教会や家族から見捨てられ)を得られず食べれなくなって死んだ恋人と
彼は罪悪感や喪失から過食するしかなく
過度な肥満は病気で
過食も精神の苦しみによるもの
欲のままで食べてることだけでなくまるで自傷のよう
リズがいてよかったけど
ずっとただ孤独が苦しみが胸に迫る
ピザの配達人の心無い言葉や
身勝手に救いを押し付ける青年
人は人を救えない
それでも気にかけずにはいられない
彼の最期をきっと見守った娘が
大人達のように
悲しみを背負ったままじゃなく
希望を持って生きてくれるのを願わずにはいられない