文句なしの名作。
【誰れもが、誰かを傷つけてるし、誰かを救っている】
ストーリーは一筋縄でいく作品ではありません。
ゲイであることも許容されない。神様も救ってはくれない。子供も言うこと聞かない。妻ともうまくいかない。ピザ屋もひどい。
（ある意味で）最後までスッキリしません。
それでも、まさに人生そのものを描いた素晴らしい映画でした。誰もが意図せず傷つけているし、誰もが意図せず人を救っている。
【映画として見事】
出てくる人は4、5人で、回想シーンは一切ありません。
それなのに、過去にどういうことがあったのかを想像させ、観ている人の中で様々な『ザ・ホエール』が展開される作りになっています。
映画として見事としか言いようがない。
【じわじわ】
いろいろと賞賛していますが、正直、上映中は完全に理解できたわけではない作品でした。
しかし、観終わってから「これは、本当に名作なのでは！？」とじわじわと解釈が変わっていった映画です。こういう風に思索させる映画って、本当に素敵です。
ぜひ、観ることをオススメします。
