ずっと室内それも本当に臭そうな部屋からカメラが移動することは無い。
肥満の理由と病気及びあえての暴飲暴食。宗教を絡めた人間の贖罪のお話。
己の心に従い生きてきたそのツケは残された者達には裏切りという修復しがたい傷となり残る。自由と義務の狭間で自由を選んだ結果、後悔の気持ちは大きい。さらに最悪なのはその選んだ自由も結果誰1人幸せにするこたは無かった。
どんなに悔やんでも過去をやり直す事は不可能。それはどんな事においても。
でもそれでも後悔しても何があっても自分の正直な気持ちで生きる事にこそ価値があるという事か。
天気がいつも雨降り。そんな中でこれでもかっていうくらいピザやチキンを狂ったように食べ、身体に悪そうな飲み物をがぶ飲みする。まさにある意味の自殺行為だと思う。それが彼のこれまでの行いに対する贖罪なのか。
悔い改め生き直すではなく罪を償う為に死に向かう。キリスト教は自殺は認めてないから生活の行為により死へと向かう選択。
雨降りの暗い映像が最後光に包まれ昇華したように肥満になる前の海のシーンでエンド，これは魂が救われたと言う意味で良いのでしょうか。
キリスト教徒では無いので今ひとつ神と自分の関係を咀嚼できてない私がいるのだ、新興宗教も含めて偶像崇拝の宗教に支配されて過ぎるのは八百万の神を信仰する島口日本人にとってはなかなか分かりにくいかなとは思う。
宗教ねぇ。救われる人ももちろんあるだろうけど厄介なものでもあると思う。
リズとアランが兄妹には見えなかったんだけど…そこんところは深く考えなくても良いか。
まぁ私的にはそれ程深く刺さる事はありませんでした。
