せっ

ビリーバーズのせっのネタバレレビュー・内容・結末

ビリーバーズ(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

みんなのためより自分のために。

無人島で俗世の汚れを浄化するために修行をするカルト宗教の信者3人が徐々に欲望と本能にまみれていく話。

このカルト集団のスローガンが「みんなのために頑張ろう」なのだが、多分宗教って自分が助けを求めて自分のために入るものだと思うので、そもそもの信条が矛盾してる。議長も自分が優位に立てる環境にいたいだけだし、副議長も自分が旦那から逃げるために入ってるっぽいし。

多分この2人みたいに自分のために宗教を上手く利用してるのが正しくて、オペレーターはお母さんのために入信して本当に自分もズブズブになってしまったクチ。だから1番マジモンの信者っぽいのよね。

ちなみにガバガバな宗教の理論で、1番それいいのかよと思ったのは、パスタが小麦粉だけでできてるのをパスタのゴミの袋から見て判断したこと。それもうスマホでパスタの作り方検索してるのとあんま変わらんくないか?と思った(笑)

要は無人島で意味の無い修行をさせられて暇で、段々段々ムラムラしてきちゃってそっちがメインになっていくので、ほぼピンク映画。Tシャツが雨に濡れて胸が透けるのとか、海の岩陰での濡れ場やら、換気扇越しにそういう雰囲気になりそうな男女を捉えたり、やってんな〜って感じだった(笑)

濡れ場とは対照的に早口長ゼリフシーンが強烈で、もう私の中で今年の助演男優賞は確実に宇野さんです。
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