ハッチング―孵化―のぴのネタバレレビュー・内容・結末

じわじわと怖さが増していくタイプのホラー映画……よくある母娘の話ではあると思うけれど、この関係性って完全に膿きってるから、本来ならもう切り落とすしかないんですよね……。それでも関係性を無理矢理継続しようとして、ついには外部も腐り始めてしまったという感じでしょうか。ありとあらゆるシーンで母娘を連想させる台詞があり、ひとつの円環から逃れられない構造でめちゃくちゃ楽しめた。

ラストシーンを観た後ではポスターの仮面は逆なのでは？と思ったけれど（別人になってしまったから）、彼女以外の三人もそれぞれ“良い家族”を演じていて本来の自分ではないのだとしたら、あのポスターも納得。隅から隅まで楽しめる映画だった〜。満足！