少女が育てた卵の孵化をきっかけに崩壊していく幸せな家族を描いた北欧サイコホラー。
グロテスクなホラー映画。見た目がグロいってわけじゃなくて物語が嫌悪感を抱くほどのグロさ。母親に愛されたい一心で自分を抑えて我慢ばかりしている少女の心の闇が生み出したモンスター。愛されない少女が生み出したモンスターをその少女は優しく愛情深く育てた。結果、モンスターは人間となっていく。ホラーの裏に隠されたメッセージの多い映画だった。色々なことについてのメッセージを映画全体に散りばめているのだろう。全てはわからないけど、ホラーであることでそのメッセージがより強く頭に残った。
「ミッドサマー」のようにあまり暗い場面がない映画で、オープニングの真っ白な部屋での家族のシーンから明らかに不穏な雰囲気が漂っていた。母親が一番怖いというか見ていて辛かった。
終盤の母親のセリフ。
[せめてあなただけは私を幸せにしてほしかった]
確実に母親が言うセリフじゃなさすぎる。
