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ハッチング―孵化―のたのネタバレレビュー・内容・結末

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ティンヤちゃん美しすぎる。
ビョルン・アンドレセンに通ずる美がある。綺麗なブロンドに少し面長で大人っぽい顔立ちなところが。北欧特有の儚さ。

お父さんなんか不憫。美人だけど奔放な奥さんにこれまでも振り回されてきたのが目に見える。

テロはお父さんの言うとおりいい男だったけど、だからこそ関係が崩れたのが残念。ティンヤが気を抜ける存在になれそうだったのに。いや、よく考えたらママの不倫相手だからそんな頼れる存在になっちゃダメか。いい男だけどいい人間ではない。

ママは暴力こそ振るわなかったけど、ストイックすぎてプレッシャーがすごい。家族を本当に愛してるわけじゃなくて、あくまでも自分を引き立たせてくれる人生のサポートアイテムだと思ってる感じも怖い。
ティンヤを見捨てたりしなかったし、真正面から怒鳴りつけたりするわけじゃなかったから多少の忍耐力はあるんだろうけど、自分以外にたいして愛着のない人っぽいからこれは優しさじゃないと思う。
最初のカラスもそうだしアッリの時もそうだったけど、非情がゆえの冷静さと完璧のための隠蔽癖がある意味頼もしい。
きっと最後は完全に人間になったアッリにティンヤを求めるんだろうな。誰でもいいから。
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