オタール・イオセリアーニがVGIK(全ロシア映画大学)在学中に製作した最初の短編。
「Akvarel(Aquarelle)」は水彩画の意味。
子供を4人抱え貧しい暮らしをしている夫婦。
だらしない夫が酒のため金をせびるが怒り拒否する妻。
妻が子供の世話で離れた隙に財布から金を盗り窓から逃げる夫。
追う妻から逃れ、美術館に紛れ込んだ夫。
妻も追いつき、学芸員の解説を聞く客に紛れた二人は、1枚の水彩画を見て唖然とする。
それは、夫婦が暮らす家が描かれた地元の画家の作品だった。
「この絵から、素朴で正直な人が一生懸命働いて、仲良く暮らして、子供もたくさんいて、幸せそうな温かみが感じ取れますね」的な学芸員(監督本人が演じてます)の解説を聞き、二人の態度が変わり・・
絵画・アートの力も感じらる微笑ましい読後感です。