はい、泳げませんのマクガフィンのレビュー・感想・評価

主役の二人（長谷川博己・綾瀬はるか）のトラウマ設定が上手く噛み合わず、綾瀬はるかの乗り越えるべきことを描くのに、ほったらかしで、共鳴にも対比になっていない。
息子を失った元夫婦の共鳴や、喪失の開放も麻生久美子の違和感あるコテコテのニセ関西弁が、ひたすら現実に引き戻すことに。

長谷川博己の牽引力と綾瀬はるかの存在感だけで飽きはしない役者の力量に感心するが、エピソード（特に女3人との関係性）やキャラが捌き切れていなく、背景音の大仰さなど演出側の問題が多いのでは。原作未読。