インタビュー映像が古いな?と思ったら10年前(2012年)に作られたドキュメンタリー、時期的にマリオン・ドハティが亡くなった翌年だから追悼も兼ねて作られたんだろうね。
なんで今年になって急に公開するんだろうね?
マリオン亡き今のキャスティング事情がどうなってるのか知りたくなる。
キャスティングディレクターの道を切り開いたマリオン・ドハティ本人と彼女に関わった人々のインタビューから見えてくる、映画におけるキャスティングとキャスティングディレクターの重要さ。
外見だけではない、役にあった素質を持つ俳優をことごとく推薦してきたトバディの選球眼。
名作のキャスティング秘話的な話、現在は大物俳優になったクリント・イーストウッドやロバート・レッドフォードやジョン・トラボルタ、グレン・クローズなどが映画デビュー当時のキャスティングを語ったり、スコセッシやアレンがドバディとの仕事を語る。
他の映画賞や他国ではキャスティング賞があるのにアカデミー賞にはない。監督組合からの反対があったとは意外だった(もちろんキャスティング賞を創設すべきという監督もいる)。
ハリウッドは老いに寛大ではない、若さと流行を重視って能力あるスタッフにはキツイな。
だけど、一方で新しい感性も注入していかなければ変わらないし、若手が育たない。
共存共栄がいいんだろうけど、なかなか難しいね。