まなみ100％のみっくのネタバレレビュー・内容・結末

基本的に器用だけど不誠実で女の子なんか簡単にひっかけられちゃうような男が唯一、誠実がゆえに不器用になってしまうほど入れ込んだ恋愛の話。

個人的に特筆すべきシーンはまなみちゃん合唱中の場面。
合唱というのは社会人になってから中々聞く機会はないし、どうしても学生時代を想起させる力があると思う。
合唱中は聞いてるという名目で普段横目でチラチラ見ていた別のクラスの好きだった女の子をまじまじと見ることが出来たなぁとか余計なことをふと思い出した。
それがラストシーンで主人公とまなみちゃんとの思い出で再び流れるとなると説得力は抜群である。

非モテの自分としてはこんな簡単に女を作れてしまう主人公に嫉妬の感情を抑えきれない。作中、バイト先の先輩と喧嘩するシーンがあるが、もしその場に自分がいたら、主人公がどんな御託を並べようが先輩側に立つだろうなと思うくらいにはアンチになった。

映画としては好きだが、自伝として考えると監督個人のことは嫌いになったという稀有な作品である。