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カリガリ博士のimLISAstmcのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.8
なななんとむかーしむかし、1919年のサイレント映画。
ドイツの表現主義の代表作であり、世界初のホラー映画でもあります。

モノクロでも、かなり前の映像というだけあって、荒過ぎる。それに加え、板で作られた歪んだ背景、美しいピアノのメロディが不気味なストーリーを引き立てている。

最新の映像技術だとかCGだとか挙げ句の果てに4D映画なんて映画なのかアトラクションなのかわからない様なカオスになってる今の時代だからこそ逆に観てみても良いのではないでしょうか、それはそれで良いんだけどね、今の技術でここまでの気味の悪さは表現出来ないと思うのよ。

今の時代に観るからこそ新鮮で感動すら覚える。

古い作品だから映像が荒くても仕方ない、じゃなくて、それがいい味になり、この作品の素晴らしさの一つになっている。

ストーリーも洗練されていて、中々楽しめる。

余談ですがいろんな時代の映画のヒロインを見比べて気づいた事があってね、20年代や30年代位の女優さんまでは昔の絵画に描かれる美女像の近い美しさがあるんだけど、40年代位から一気に現代の美人像にグッと寄りはじめるの。時代の移り変わりって面白いよね。
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