カリガリ博士の作品情報・感想・評価

「カリガリ博士」に投稿された感想・評価

およそ100年前の映画ということだが、ここまでくると逆に新鮮な気持ちで観れるから楽しいですね。

リュミエール兄弟が日常を映像として切り出すことを可能にし、そこからさらに長編映画の可能性を探るため、様々な作り手が試行錯誤していた時代。
映画の歴史を辿るのもいいものだ。
makita

makitaの感想・評価

3.8
100年前のホラー映画。怖くはないけど不気味で、ストーリーはよく出来ていて面白かった。
二兵

二兵の感想・評価

4.5
ドイツ表現主義を代表する映画。というか、日本では『メトロポリス』と今作くらいしか、そのジャンルに属する作品は観られないのではないだろうか。もっとこういう作品を観てみたいものだが…。

狂った背景を描いた書き割りを主とした美術と、その前でオーバーに演じる俳優陣。このスタイルがなかなか演劇的である。

最初の白い女が遠くから歩いてくるシーンからもう怖い。

そしてラストは、自分の事をカリガリ博士だと思いこんだ精神異常者のお話…?と、思っていたらまさかのどんでん返し。完全にホラーである。

元々はあのフリッツ・ラングが監督する予定だったらしい。そっちだとどんな作品になっていたのか…観たかったな。
サイレント時代の映画とは思えないレベルに凝った脚本!このころのドイツのfilm productionはめっちゃ進んでたらしい。(ネバーエンディングストーリーみたいな怪獣が普通に出てくるよ)
授業内観賞
シュールレアリスム的な舞台装置
精神異常者の狂気の世界観
ぺい

ぺいの感想・評価

2.5
サスペンスの古典的作品。幾何学模様をあしらったセットが不気味で印象的だった。最後の大どんでん返しでかなりゾッとしました。
滝和也

滝和也の感想・評価

3.8
表現主義絵画の
歪なる世界に
黒き闇から影現れたり、
鈍く光し、白刃、
美女を襲ふ!

「カリガリ博士」

100年前の作品です。ドイツ表現主義とは第一次世界大戦前から1920年代にかけてドイツ、ベルリンを中心に起こった芸術であり、客観的な視点を廃し、心の内面の主観を表現し、絵画、建築などに用いられたそうです。それを用い作成された古典的サスペンス、ホラーです。

ある町の祭りにカリガリ博士と名乗る不気味な紳士が、見世物小屋を開く。その中には冷たい顔をした夢遊病者「眠り男」チェザーレがいた。その日から連続殺人が街に起こる…。

世界が歪んでます。全てセットが歪み不思議な空間の中、演者が動く。サイレントかつモノクロ映画なので効果は抜群であり、名優ヴェルナー・クラウス演じるカリガリ博士の歪な心を表しているかのようなんですよね。

モノクロ故に、光と影の対比も巧みで特に冒頭書いた影から現れる、こちらも名優コンラッド・ファイト演じるチェザーレが素晴らしい。

またサスペンスの超古典なんですが、その結末は捻りがあって現在でも使われてるんですよね。ある大監督さんは得意にされてますし、この方はクラシックからの引用も有名ですからね(笑)

不思議な空間で起こる不思議な事件、クラシックですが、飽きずに見れますよ。テンポも悪くないですし、見た目が何より面白い。カリガリ博士やチェザーレの不気味さも名作になり得る要件ですし。それと尺は短いですし(笑)

因みにDVDで見たのですが、淀長さんの解説や説明文付き。名調子が聞けます。30年近く前に映画館で見たんですが全く覚えてなかったんで、解説ありがたかった(笑)ドイツはヒトラー以前は映画大国です。またメトロポリス他のフリッツラングの代わりにヴィーネが監督したそうなんです。これは驚きましたし、ナチス台頭がモダンなドイツ映画を駆逐したとも。是非、ドイツ映画且つ世界でも古典サスペンスの名作なので是非お暇なときに(^^)
まだこれしか観たことないのでなんとも言えないけれど German Expressionism すきかもしれぬ。そもそもデザイナーのAlfred Kubinの絵がツボ。その世界観に人間を溶け込ませるのが大変だったって読んだけれど、めちゃくちゃ溶け込んでた。
なり

なりの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

丸尾末広の漫画で気になっていたら、授業で観られた(笑)淀川さんの解説つき。

WW I 終戦時、ドイツ美術や戦前の栄華を思い出して作られたこの作品、前に観た『プラークの大学生』とかと比べると、やっぱり画面の使いかたが発展してるなと思った。

単純で記号的なセットだけど、人物(大衆)の数が多くなったから、人が奥行きを作ってた!画面が立体的!リアル!(人が風景になる技法に名前ないのかな)
反対に誰かひとりのアップのときは、望遠鏡みたいに中心が黒くすぼまってたから、幻想的で、かつ恐ろしげだった。

大衆のシーンとひとりのシーンとのかけあわせが夢と現実をあいまいにさせていくのが余計に怖い。
でも全部夢。怖い。

セットを作った人たち、あの『メトロポリス』も担当したみたいだから観てみたーい。


2回目みたら怖かった。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
えーーー!!!!!まじか!そういうオチなの!!!おもちろ!!驚き!!
そういう世界観のための演出だったのか…すごいわ

カリガリ博士って名前の響きすごいよね。カリガリってめちゃくちゃ怖そうよね、名前からすごい変質者の偏執狂っぽいよね、「Caligari!」ってでっかい文字が迫ってくるの怖かった!そのあと至る所にCaligariの文字が…!ヒィィイ!

この時代の役者さんってみんな顔が強烈でいいよね、ふつうに生活してたらめちゃくちゃ目立つ顔だったのでは…?カリガリ博士役の人とかメイクしてるだろうけど顔濃ゆすぎて近くで見るのが怖かった!

ドアが傾いてたり三角だったり木の表現の仕方とか好き、あとかぶってる帽子もなんかヘンテコな形だった

これ公開されたのが1920年かぁ…その時代のドイツに行ってみたい!トーマスマンの「魔の山」が1924年でこれの後って考えると面白い。当時のドイツの人々は魔の山を読みカリガリ博士を見ていたんだなぁ、すごいや!
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