前向性健忘を患うヒロインと彼女を支える周囲の人々を描いた青春ヒューマンドラマ。
道枝駿佑、福本莉子がW主演、古川琴音、前田航基、西垣匠、松本穂香らが共演。
原作は電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した一条岬の小説。
高校生の神谷透(道枝駿佑)は、学校で友達がいやがらせを受けていた。彼はいじめをやめさせる代わりに、いじめっ子から指示された通り、ふられることを覚悟で人気女子の日野真織(福本莉子)に告白する。しかし意外にも真織は３つの条件を前提に交際を承諾する。
その1：放課後まで声をかけないこと
その2：連絡のやり取りは出来るだけ簡潔に
その3：本気で好きにならないこと
そんな真織には秘密があった。実は彼女はゴールデンウィーク中に交通事故に遭い、眠ると事故後の記憶を失ってしまう前向性健忘症を抱えていた。二人の偽りの交際が始まるが、やがて二人は真の恋に落ちる....
真織は、眠ると記憶を忘れてしまうため毎日日記に出来事を記録する。
一方で、透は母親を心臓病で亡くし、現在は父と二人暮らしであったが、透自身も重大な問題を抱えていた。
そんな二人が一日一日を大切に輝く青春のひと時を共有する姿が微笑ましい。
彼女の親友をはじめ、彼女の両親、徹の姉などが常に真織を見守っていて温かい気持ちに包まれる一方で、逆に涙、涙、涙、涙が止まりません。
終盤では状況が二転三転し、思わぬ事態が....
人の運命はわからぬもの。
一時一時を大切に生きることの重要さが心に響く素敵な作品です。
「彼女の日記を楽しいことで埋めたい」
「どんな記憶も完全に消えるわけじゃないよ」
