ゴン吉

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
ヴァンパイアとなった青年の200年の人生を綴ったロマンスドラマ。
ブラッド・ピットが主演、キルスティン・ダンストがヒロインを演じ、トム・クルーズ、アントニオ・バンデラス、クリスチャン・スレーターらが共演。原作はアン・ライスの小説で、彼自身が脚本も務める。

ライターのダニエル・マロイ(クリスチャン・スレーター)が、青年紳士ルイ(ブラッド・ピット)にインタビューするシーンで始まる。
1791年、ニューオリンズ郊外の農場主ルイは25歳の好青年であったが、妻と娘を失い自暴自棄になっていた。そんな彼をヴァンパイアのレスタト(トム・クルーズ)が吸血し、ルイは永遠の命を持つヴァンパイアになってしまう。ある日、ルイは街でペストにより両親を失った少女クローディア(キルスティン・ダンスト)と出会い、彼女の血を吸ってしまう。それを見ていたレスタトが少女を吸血してヴァンパイアとして復活させる。1970年9月、思い悩んだクローディアはルイとレスタトを殺し、2人は渡欧してパリでヴァンパイア劇場の支配人をしている本物のヴァンパイアと出会う…. 

ブラッド・ピットとトム・クルーズによる二人のイケメン俳優の競演に加えて、キルスティン・ダンストが演じるヒロインの少女が可愛らしい。
原作者のアン・ライスがトム・クルーズの配役起用を一旦は痛烈に批判したが、出来上がった作品を観て彼の演技を絶賛し、私費で雑誌の見開きページを使って謝罪した逸話があるほど。トム・クルーズが艶のあるヴァンパイア役を怪演している。
一方、ブラッド・ピットは、ヴァンパイアになっても人間の心を捨てきれずに悩むルイを好演してる。
ヴァンパイアは成長しないため、クローディアは外見こそ子供だが中身は大人。そのことを彼女は苦悩し、ストーリーが急転する。
18世紀の欧米の紳士淑女たちの衣装や世界観も満喫できる。 
ヴァンパイアになった好青年の切ない人生が感慨深い。
   
2024.6 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:太田直子)
第15回ゴールデンラズベリー賞でワーストスクリーンカップル賞をトム・クルーズとブラッド・ピットが受賞
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