ザック・スナイダー監督によるオリジナルSFアドベンチャー前篇。
"Never set foot on the wrong side of history."
非常に残念。
『スター・ウォーズ』×『七人の侍』のようなスペース・オペラなのだが、はっきり言ってつまらなかった。壮大なスケールに中身が全く追いついていない。二番煎じも良いところ。クライマックスを迎える頃には完全に心が離れてしまっていた。続編への期待が膨らむこともなかった。
一番辛かったのはどのキャラクターにも魅力を感じかったこと。興味深そうで興味深くないキャラクターばかり。キャラクターに興味が湧かないと、彼らの冒険にも興味が湧かない。敵と戦おうが、捕まろうが、殺されようがどうでも良くなってしまう。
惑星の風景や生き物、乗り物、武器なども、既視感のあるものばかりで段々飽きてきた(数少ない心惹かれたものは、反逆者を逮捕するサソリ型のドロイドと、終盤に登場するパキケファロサウルスをモデルにしたような生物)。全体的に映像が暗くて見辛いのも気になった。ジョン・ウーばりに多用されるスローモーションもしつこい(決してジョン・ウー演出が嫌いなわけではない)。
今のところ続編を観る気はないが、仮に観るとしたら、そのモチベーションはただ1つ。あの不憫なドロイドが報われて欲しいという気持ちのみ。
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