BOB

シーズ・ガッタ・ハヴ・イットのBOBのレビュー・感想・評価

3.5
スパイク・リー監督の長編デビュー作。

"It's really about control, my body, my mind. Who was going to own it? Them? Or me? I'm not a one-man woman. Bottom line."

NYブルックリンを舞台に、絶賛三股中の若い女性アーティストを主人公とする、ほぼモノクロのロマコメ。

選ばれようとする男たちと、選ぼうとする女の物語。ここにこの恋愛ドラマの真髄があると思った。ニーチェの名言、〈男の幸せは「我欲す」、女の幸せは「彼欲す」ということである。〉 もまさに当てはまっていると感じた。

恋愛における男と女についての鋭い視点、会話劇中心、モノクロ映像、第四の壁の破壊、ジャズと、ウディ・アレンのロマコメ映画の作風に似ている。異性同性、双方の立場から恋愛における男性と女性を批評している点が良い。

"Please baby, please baby, please baby, baby baby please!"。 3人の恋人の1人、ブルックリンのストリート系男子に扮するスパイク・リー。個性的だし、ギャグセンスも良いし、Good。

・予算カツカツだったため、撮影期間は12日で、リテイクなし。
・スパイク・リー監督は、レイプシーンに関して、あの頃の自分はあまりに未熟だったと酷く後悔しているらしい。

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