片田舎にUFOが現れてそれを撮影しようとする映画。
昔予告で見たときはフォースカインドみたいな映画なのかな？と思っていたけど蓋を開けてみたらモンスターアクション映画だった。
序盤はまさに得体の知れないナニかを探るホラー感のあるパート。思っていたより最序盤でガッツリ現れた。
中盤は、序盤の流れからそのまま緊迫の展開へ。そしてなんとか脱出。
普通のUFO系映画ならここで終わりそうな展開になる。自分も｢あれ？もう終わりだっけ？｣と時間を見てしまった。
終盤は急激に雰囲気が変わってアクション映画に様変わりする。ここが期待してた映画と違うと思う人も多そう。
終いにはアキラオマージュのあの止まり方まで披露する。ちょっと笑った。
最初のなんとなく鬱屈としたUFO･SFによくある空気感から後半のテンポの良いアクション展開までの運び方はうまく乗せられた感はある。
映像もチープな印象は受けず、後半のフラグになる物も序盤から少しづつ蒔いていてよくあるご都合主義ではなかったかな。
観終わってみると期待してた映画では無かったものの後味は良い。意外と娯楽作品だった。
ただ主人公たちの動機となる｢撮影する｣という目的のパンチが弱いのは気になった。
望遠で良いのでは？
今の時代設定で本人たちもネットには偽物が溢れていると自覚している中、結局どうやって自分たちの手に入れたものを｢本物だ｣と主張するのか？
最終的には衆目の下に晒されてしまったようだがこうなる事は分かっていたのに主人公たちはその映像でどう主張してどう稼ぐつもりだったのか？
この｢映像に収める｣という目的がなんとなく今の時代設定だと整合性というか合理性に欠けると感じた。命を懸けてベイトする意味があまり見出だせなかったかな。
とはいえ全体的にテンポも良く、終盤にかけての物語的加速はいい感じに引き込まれてその勢いで楽しく観れるいい映画でした。
