Newman

破戒のNewmanのレビュー・感想・評価

破戒(2022年製作の映画)
4.0
なぜ、「破戒」という宗教のにおいのするタイトルなのかと思っていたのですが、最初の部分で納得しました。こんな理不尽があっていいはずはないと思いましたが、ずっと前に読んだ本に、アメリカで白人だけだった住宅街に黒人の1家族が移り住んで来ると、その後は家の値段がずっと下がってしまうと書いていたのを思い出しました。一人の力ではどうにもならないものが差別にはあることをその時に思い知りました。「私の好きなみつるさ〜んは」なんて歌も思い出しました。
自分の妻が部落民であることを決して他言してくれるなと頼みに来た衆議院議員は、人を差別しない立派な人なのかと思ったが、実は部落の住人からの票を得るために部落の女性と結婚した票のためなら何でもする人間だと分かる。ではなぜ、「決して他言してくれるな」と頼みに丑松(間宮祥太朗)のところを訪れたのか分からなかった。
土屋先生(矢本悠馬)はいい役、カッコよすぎでした。でも世の中こういう人もいるもんですよね。捨てたもんじゃないと思いたいですよね。ずっと救われない映画なの?と観ていましたが、いい終わり方で救われました。石井杏奈さんが綺麗でした。
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