アキラナウェイ

燃えよドラゴンのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)
3.5
【恥ずかしながら初めて観ます名作シリーズ】
第17弾!

ホワァタッッ!!

生粋のジャッキーっ子の僕の幼少期は、香港と言えばジャッキー、カンフーと言えばジャッキーでした。

片やブルース・リーと言えば、もはやカンフーのアイコンとして伝説でありお決まりでありお約束で。観ていなくても観ていると錯覚してしまう程に我々の深層心理に染み付いている。でも、1回も観ていないのでした!

という事で、燃えよドラゴン!

少林寺の高弟リー(ブルース・リー)は、国際情報局より元少林寺の弟子ハンの調査を依頼される。少林寺の教えに背き、3年前妹を自害に至らしめたのもハンの仕業と知ったリーは、ハンが3年に一度開催する武術トーナメントに潜入する。

冒頭、ロバート秋山似のぷにぷにとパン一でバトルするリー様。勿論ここで圧倒的な強さを見せつける。

*ぷにぷにの彼は若かりしサモ・ハン・キンポーだそうで。トマトさん、ありがとうございました。

そして、かなり序盤で聴けました名台詞!!

Don't think,feel.
考えるな、感じるのだ。
ギャーーーー!!もう、これが聴けたら失神!!

続いてアバンタイトルで流れる燃えよドラゴンのテーマ!!
ギャーーーー!!もう、これが聴けたら昇天!!

ブルース・リーという名の鍛え抜かれた肉体。
怪鳥音と呼ばれる独特の発声。
敵はいない。己もいない。
怒りで戦うのではない。その哲学。

深いっっっ!!!
でもストーリーは
浅いっっっ!!!

哲学者であり武闘家であるブルース・リーは堪能出来るものの、ストーリーは考えてはいけない仕様になっている模様。ツッコミ所は盛り沢山!

妹が自害した理由を3年間知らなかった呑気なリー様。

回想シーンが漫画だわこれ。映像がゆらゆら揺れて思い返すタイプ。

敵さんが正々堂々とし過ぎる。ハンのアジトに銃火器は持ち込めないという伏線はあったものの、刃物すらなかなか出てこない武闘派精神は立派過ぎるよ。

どことなくブルース・リー主演の007風な仕上がり。潜入捜査して1日目に秘密のアジトの入口を見つけたリー様。でも潜入が敵にバレたのに2日目入口には毒蛇が!いや、単純に警備を厳重にしましょうよ。

ストーリーは白目剥きそうな出来だけど、リー様の発声はどの周波数帯だろうかとか、リー様の怒りと悲しみを内包した顔芸だとか、観ていて楽しいのはもはや彼の存在こそが世界中にフォロワーを生み、あらゆるオマージュやパロディを生み出していた事によるのだろう。

40超えてもヌンチャク欲しくなってきたしなぁ。

酔った勢いで契約したAmazonプライム。
月々400円の事でくよくよ考えるな、感じるのだ!