KeiRalph

ももいろクローバーZ アイドルの向こう側のKeiRalphのレビュー・感想・評価

3.7
某宗教団体の啓蒙映画の如く、これはモノノフは興味ない人を連れて10回観ないといけない映画かもしれませんが、私はひとりで、一回でいいです。

ももクロのこれまでの辿ってきた道のりをテーマにしたドキュメントは「はじまりのももクロ」など過去にもあったので、今回は30代を迎えるメンバーのこれからを語るパートがかなり多め。座談会形式や個別インタビューなどあり、テーマもそれぞれファンとしては興味深いが、興味ない人には退屈かな…

モノノフ的に印象深かったのは、とにかくアイドルとしての使命を全うしなければならない、という覚悟や使命感が強いこと。私もそういうメンバーの姿勢に感化されて、人生の支えにしている部分もあって、有難い気持ちと申し訳ない気持ちがないまぜになる。

ももクロが女性アイドルの未踏の地を切り開く、とか煽ってたけども、既に結婚して子供も産んでもアイドル活動を続けているグループはあるし、それでも支持しているファンはいるのだから、それをものすごく高いハードルみたいに語るのも時代遅れな感はありました。ももクロがファンを思う気持ちが確認できればそれで十分です。

意図的にスキャンダラスなシーンを盛り込むような演出もなく、モノノフ環状線の外側に響くような作品では無いですが、ももクロとして活動する事を誇りとしている事が確認出来ただけで、私は満足です。
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