「ケンとカズ」同様に、ジャパニーズノワール映画としてのひとつの到達点を見た印象。韓国以外でも、こういうのが見たかったんや！という希望に見事に応えてくれた映画。
この日は朝から4本詰め込み鑑賞で、初回が「ゴジラ×コング」。そして締め括りが本作。世界観は違えど、揉め事の内容は同じ(どこが)。キャストの皆さんも、ゴリラや怪獣に勝るとも劣らない"イイ顔"揃い。特に、本作の主要キャラである京子の妹・葵の見るからにヤンチャそうな顔！何回相手の顔にツバ吐くねん！
その葵の行動に翻弄されながらもやがて行動を共にする辰巳の裏社会の仕事は「バラシ」。ちょうどタイムリーな事件もあり、証拠を残すために先ずは耳と歯だけ剥ぎ取る…という処置も、もれなく丁寧に教えて頂きました。
そんな辰巳と葵の不思議なバディ感、まるでヒューリーロードのマックスとフィリオサの様でもありました。
それに加えて、近年の反社組織は、すでに仁義が通らない、カオスな環境にあるのだな…とも感じました。
