左のポッケなチューインガム

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界の左のポッケなチューインガムのレビュー・感想・評価

3.5
山野井泰史さんのムーブ・息づかいだけでなく、オフで畑や家にいるときの表情が見れてなんだかありがたかった。

淡々と、どちらかと言うと明るく話すが、その内容が凄まじいこと凄まじいこと…
登場人物が何人も亡くなっていること…
え〜…とひとり驚きながら、そんな世界で生きているのか…と真剣に観ました。

特に凍傷を覚悟したときに、失うなら小指からだな、と一時的に視力も失われた極限の中、岩の割れ目を小指でなぞってホールドできるポイントを探る、、、とか。。。凄まじい体験に言葉がでない。

妙子さんもそうだけど、語るときはなんかすごく自然でいい表情されていて、凄まじい経験をされているのだけれど、楽しそうに見えた。
歳を重ねたときにあんな表情だったら、その人はいい人生なんだろうなぁと思った。

どなたかが山野井泰史のことを「純度の高い人物」と紹介されていたが、ひとつの事に打ち込むストイックさ(ご本人はそうは思ってないだろうけど)とか慎重さは学ぶべきものがあった。

Sea to Summit は一つの競技にもなりそうな面白い活動だと思った。
富士山には及ばすとも神戸でも出来るかも?