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MEN 同じ顔の男たちのUえいのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.0
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督最新作、しかも今年新作が公開されそう、と後から知った。傷心旅行で田舎の屋敷泊まる女性が、村の変な男たちに襲われるという村ホラーで、キモグロホラーといった感じで新鮮だった。

ハーパーは夫との離婚しようとしたが、言い争いになり、夫が不審な転落死をしてしまう。しかも落下中に目が合いトラウマに。そして、傷心旅行として田舎の大きい屋敷で暫く暮らすことにした。

過去は赤く描かれていて、対比するように田舎は自然いっぱいの緑に溢れていた。休まると思ったハーパーだったが、裸の男が現れたり、近所の牧師に嫌なことを言われたり、休めない。村の男達をロリー・キニアが一人で演じ分けているのだが、別人に見えるほど完璧で、よく見ると違和感がある不気味さを演出していた。

そして、男達が家の中まで侵入し始め、驚くようなキモい展開になる。男は村で信仰されている森の妖精のような存在で、女性的にも見えた。近づきはするものの致命的な危害を与えない所が余計に気味悪かった。途中からハーパーもうんざりしたような表情になるのも面白いし、ホラーではなくコメディのような不思議な印象が残った。
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