青いビニール袋

リボルバー・リリーの青いビニール袋のネタバレレビュー・内容・結末

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

75本目

関東大震災から1年経った1924年
東京にあるカフェ「ランブル」のオーナーである小曾根百合は、
旧知の人物である筒井国松が殺人事件を犯したと知り、彼の住んでいた秩父へと向かう
その帰り、軍人に追われていた少年の細見慎太を助けたことをきっかけに、
2人の逃避行が始まる

行定勲監督3年ぶりの長編作
原作があるとはいえ、予告編でも情報をあまり見せないなど、
東映がかなり力を入れていることが窺える作品

特に大正時代のビジュアルはかなり力を入れており、
百合のドレス(白いもの着た時、別の鏡に赤いドレスが写るの最高)はもちろん、
男性陣たちのスーツの着こなしっぷりが皆キマっている
あと永見の事務所が半地下なのが好き

演出的には霧の中の銃撃シーンが好き
様々な角度から聞こえる銃声にうっとり
あと初めて演技を見たけどSixTONESのジェシーの昭和軍人っぷりが良かった

ただ全体的に編集の雑さが気になったり、
アクションシーンはもう少し工夫が欲しかったとも
特に撮影に今村さん起用しているのであれば、もっと派手な絵が見られたはずだと思うし、
教えてもらったのであれば、慎太はどこかで一発撃っておくべきだったはず

話のテーマ的にこの夏休みに公開したのはかなり良かった
その後の未来を知っているとやるせないですけど
しかし阿部サダヲが五十六を演じる時代なりましたか・・・