こばまさ

不思議の国の数学者のこばまさのレビュー・感想・評価

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)
3.8
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X-MENに現を抜かしていたら、一切韓国映画を観ていなかった。
いかんいかん!
それでは、数学が得意だった頃を思い出しながらいってみよう。


-学問と思想の自由を求めて脱北した、天才数学者のハクソン(チェ・ミンシク)
彼は自分の正体を隠したまま、上位1%の英才が集まる名門私立高校の夜間警備員として生きていた。
ある日、数学が苦手なジウ(キム・ドンフィ)から数学を教えてほしいとせがまれる。
はじめは相手にしなかったハクソンだったが、次第に距離を縮める2人。
ハクソンは数学を通して、正解よりも大切な事をジウに説いていく-

“何事も、過程が大事”


これは期待通りの面白さ!
もしかしたらハマれないかも…と少し思ったけど、万人受けする作品ですね。
それもこれも、全てはチェ・ミンシクの圧倒的な演技力と存在感。

ジウは、中学では学内トップクラスだった成績が、この名門校では最下位レベル。
その要因は、他の生徒達が金に物を言わせ塾に通う中、母子家庭で育ったジウには到底無理な話だった。
それでも、なんとかこの学校にしがみつきたいジウだが、担任からは普通の高校への転校を薦められる。


ワタシは、中学まで数学が1番得意だったし偏差値もそれなりに良かったけど、高校2年辺りから理解する事を諦めた。
諦めたと言うか、友達と遊んだりバイトする方が楽しくて、授業中はほぼ寝てた。
中学までの数学は面白かったのに、なに?あの数学IIIとか数学Cとか?
もはや1㎜も頭に残ってない。

そんな中でも1番好きだったのが、数学における証明。
仮説を立て、定義を説明し、証明に至る。
解けた時の快感が堪らない。

この作品も、伝えたい事は一緒なんじゃないかな。
もちろん答えも大事なんだけど、そこに至る経緯とか考え方とか、大切なのはそっちなんだと。


主演を務めた、チェ・ミンシク。
かなり久しぶりに観たし、実際3年振りの映画出演らしい。
流石と言ってしまえばそれまでだけど、歳を重ねた事で更に深みのある心情や表情を見せてくれるこの感じ。
やはり韓国俳優の中でも、唯一無二の存在だと改めて思った。

ジウ役のキム・ドンフィも、クラスメイトの女子役のチョ・ユンソも初見だったけど新鮮で良かったし、ベテランのパク・ビョンウンとパク・ヘジュンの2人も上手かったなあ。


やっぱり韓国映画、マイホーム。
こばまさ

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