傑作ジュブナイルホラーだった。ホラー? ゴア? サスペンス? ここら辺の分類よく分かんないんだけど、殺人鬼系の映画。
しかも、その中身の描き方はかなり強烈で、ティーンの持つ自己肯定感というものに真っ向から向かった映画だった。
主人公はその見た目から同性からいじめられていて、異性からも明らか馬鹿にされている。話が進むと親からも抑圧されていることがわかっていて、ストレスフルな社会にさらされている子ども。
そんな彼女と出会うのが、いじめっ子たちを誘拐した男という。
男が主人公を特別扱いすることにより、好意を抱いてしまうのだが分かりやすく「懐柔」したいのだろうなという描きかたでしんどくなってしまった。ホストとかにハマる前でよかったっすね……… の気持ち。お金で人の優しさは買えるから。
最後の決断まで本当によくできた作品だった。中だるみはちょっとある。