黒沢清の考えるエンタメってこうなんだ……! になった。ファン心理としての「分かりやすい!」と「こんな映画を作ってもまあ分からない人は分からないかも!」のマウントをとるいやな気持ちとある。エンタメだった。
フリーファイヤーになったりボニー&クライドみたいになったり、三池崇史の「初恋」が好きなのかな? と思うぐらいのヘンテコな展開。奥平大兼のあの空虚な顔と菅田将暉の呆然としながら流されていく表情がとてもよかった。
偶像化をつきつめた世界が現代的なのにどこか古さを感じさせる。悪魔との契約というよりかは、持ち上げられた先が地獄の果てだったような。