ジャケが前から印象強く残っていた作品。
体型から「子豚ちゃん」と虐げられる主人公。
執拗なイジメに対して声なき抵抗しかできない彼女の気持ちを汲んでいたのは、家族でもなく一人の男。そいつが殺人鬼と分かったとき彼女はどうするのか、という物語。
主人公を演じた女優が、まるで素のような言動でそれ故、いじめられてるときはこちらも心苦しく、家庭でも居場所がない様子がありありと伝わってきた。
スタイル良く異性の友達も多い同年代の女子たちに憧れはあるものの、その世界には馴染まないだろうと自らヘッドフォンを付け内にこもる彼女が、画面をとおして痛いほど迫ってきた。
このあと日常を一変させるイベントがあるも、彼女の内なる激情がどう発散されるのか見所な作品。
全体をとおしてテンポも良く、やはり主人公の感情を追体験できる内容が楽しめた。
