がーひーさんの映画レビュー・感想・評価

がーひー

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氷菓(2017年製作の映画)

3.3

原作は米澤穂信による同名小青春ミステリ説。小説は読了、アニメは未鑑賞。

基本的に原作に従ってストーリーは進行している。オリジナルな部分はほとんどなく、逆に原作へのリスペクトが感じられた。
他のコメン
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ミッキー17(2024年製作の映画)

3.7

記憶・知能はデータ化し抽出、肉体は3Dさながらプリンティングできる時代においては、命の価値(もっぱら下層の一般ピーポー)はもはや無いに均しい、そんなディストピアをポン・ジュノらしいブラックコメディ満載>>続きを読む

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.7

70年代アメリカTVショーのファウンド・フッテージ風ムービー。“風”なのは、モキュメンタリーと舞台裏の撮影が交互に描かられていた演出のため。

LIVEで観たことはないが、実際の米コテコテバラエティを
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

トリーチャーコリンズ症候群により顔面手術を幾度も行っているオギー少年。その見た目から外出するときは常に宇宙飛行士のヘルメットを被っている。そんな彼が憧れるのは無限の宇宙。外界への一歩として、小学校に通>>続きを読む

リピーテッド(2014年製作の映画)

3.5

ニコール・キッドマン主演の隠れたサスペンス作品。

毎朝起きた時にそれまでの記憶を亡くした状態のクリスティーン。横で眠っていた男は彼女の夫で、献身的に支えているというが真実は…、というミステリー要素も
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.1

ゾンビ1.0の作品。
ゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロの初監督作品で約60年前の代物だが、今観てもかなり面白いのが驚く。
予定調和的な流れも勿論あるが、それを差し置いて、現代ゾンビの基礎が漏れなく
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ハード キャンディ(2005年製作の映画)

3.3

作品自体は登場人物ふたりの掛け合いという簡明な構図だが、物語が面白かったかと問われると少し疑問。
小児性愛者への憎悪と制裁が淡々と繰り広げられる内容で、スカッとを求めても何だか後味の悪さも感じる。

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

4.1

ロブ・ライナーによる法廷サスペンス。
キューバーの米海軍基地で起きた殺人事件を種にした法廷劇が巻き起こる。

米海軍といえばとても大きな組織だが、本作の大略は軍内における裁判なので、舞台設定は小さめ。
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ツインズ(1988年製作の映画)

3.3

もしもシュワちゃんが双子だったら…

という点に物語は集約されていて、いまいち楽しむポイントが少なかったのが残念。
どう考えてもダニー・デヴィートと双子は無理ありすぎるだろ、とツッコまざるを得ない凸凹
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ダークシティ(1998年製作の映画)

3.5

タイトルのとおりめちゃくちゃダークな作品。
ディストピアの世界が舞台で、そこは何者かによって裏から支配されている。人々は記憶を操作され朝が来ない世界で、彼らの支配から解放された主人公が、その暗躍に迫る
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.1

今年は公開から30年ということで記念鑑賞。
改めて何度でもしがめる作品だと感じた。アニメーションの造形や陰影などのレベルの高さは勿論で、ストーリーも決して子ども向けだけでなく、成長の度合いに応じて楽し
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.8

7歳レベルの知能しか持たない自閉症のサム(ショーン・ペン)と一人娘ルーシー(ダコタ・ファニング)の物語。

ひとりで娘を育てられないという理由から離ればなれにされてしまう父娘。サムを担当することになっ
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0

五編のショートストーリーから成るオムニバスムービー。序章と最終章は繋がっている。自主製作の雰囲気ながら豪華すぎるキャストのメンツに興味を惹かれ鑑賞。

冒頭軽快な音楽から始まり、そして映される1基のベ
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

レビュー漏れゆえ久しぶりに鑑賞。
エンニオ・モリコーネの音楽が心地よさを味わせてくれると同時に、これからの波乱を予想させる。

やっぱり面白い。ジャンルとしては西部劇であろうが、吹雪の山荘というクロー
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

3.8

多国籍企業の闇に迫る社会派サスペンス。
転勤先のアフリカの奥地で、妻が襲撃されて亡くなった、という知らせが、外交員である夫クエイル(レイフ・ファインズ)のもとに届くところから物語が始まる。

生前の妻
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ふたりの男とひとりの女(2000年製作の映画)

3.8

ファレリー兄弟らしい、お下劣&ブラックコメディが効いた作品。個人的にはMr.ダマーより面白かった。

主人公は善良な警察官のチャーリー(ジム・キャリー)。どんな理不尽なことでも我慢して受け流してきた彼
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劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002年製作の映画)

3.6

懐かしのポケモン映画シリーズ。
子供の頃、本作は劇場で観れなかった記憶。当時流行ったゲームでは、主役ポケモンのラティオス&ラティアスが活躍していてそのスタイリッシュな造形にも惹かれていた。

内容は子
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(2001年製作の映画)

3.5

立て続けにニック・ハム。『アダム〜』より全然面白かった。

とある大学生4人が、バケーションを過ごそうと秘密基地のような“穴”に入り、案の定閉じ込められてしまうという物語。
導入はソーラ・バーチ演じる
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.4

成り上がりクリス・ガードナーの自伝を、ウィル・スミスと実子ジェイデンのキャストによる映画化作品。事実と比べて若干の脚色はあるらしいが、夢追う父子の心温まるストーリーになっている。
何よりも拍車をかけた
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.6

とある事故から年をとることができなくなったアデライン(ブレイク・ライブリー)に纏わる物語。

基本的には彼女目線で運ばれる物語。恋をしても自分だけ年老いていくことなく、切ない別れだけを重ねてきた。まさ
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アダム -神の使い 悪魔の子-(2004年製作の映画)

3.0

ロバート・デ・ニーロが出演したホラー、ということで気になり鑑賞。

最愛の一人息子アダムを交通事故で亡くした夫婦が、生命学の研究医に提案されクローン技術に手を出してしまう、という物語。

総じて満足で
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.8

1972年、ミュンヘンオリンピック開催中に起きたイスラエル選手村でのテロ事件を、当時五輪中継していたABC放送のスポーツ局クルーたちが生中継することになった物語。

テレビ局クルーの視線から描かれてお
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ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.6

住んでるマンションの立ち退きにあったおじいちゃんハリー(アート・カーニー)と飼い猫トントのロードムービー。

妻に先立たれ子どもたちも家を出た孤独なハリー。道中巡る人との新たな物語や懐かしい人との邂逅
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夏目アラタの結婚(2024年製作の映画)

3.4

そういう流れかー、と思い描いていたのから違う展開になるのは面白い。サスペンスとロマンスムービーが混在したような作品。

プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング(2004年製作の映画)

3.3

舞台をジェノヴィア王国へ完全に移しての続編。
大学も卒業し、晴れて正式なプリンセスとして王国に戻ったミア(アン・ハサウェイ)だったが、陰謀により30日以内に結婚しなければ王位継承権がなくなるはめに。そ
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嗤う蟲(2024年製作の映画)

3.7

タイトルに惹かれて劇場へ。『笑う虫』という表記ではポップ強めの印象だが、『嗤う蟲』とされると、何か歪で不条理なものの印象が強くなる。
案の定、本作は「村八分スリラー」と表現できるような、狭隘な地域で起
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トロン(1982年製作の映画)

3.5

世界初のCGを導入した映画らしい。
令和の時代に観るとちゃっちいのはしょうがないが、初期の技術でもしっかり三次元的表現がなされており、これらが今の技術に繋がっているのかとしみじみ思う。

ストーリーも
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アンダーワールド:エボリューション(2006年製作の映画)

3.4

ストーリーは前回より地続きの続編。
追われる身となった、セリーン(ケイト・ベッキンセール)とマイケル(スコット・スピードマン)の2人に新たなる吸血鬼の長老のマーカスが襲いかかる。

前作よりもアクショ
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

3.8

懐かしのピクサー映画だが最後まで通して観たか不確かだったので思い出鑑賞。

まず吹き替えが良き。主役のサリー&マイクを、石塚英彦・田中裕二が演じる。声優顔負けの声演は観るものを夢中にさせる。

人間の
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.4

途中まで鑑賞した記憶があるが、最後まで観ておらず改めて再視聴。

アメリカ国家安全保障局(NSA)で勤めていた経歴があるエドワード・スノーデンが、世界の常識を揺るがす告発をした事件の映画化。

これが
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アンダーワールド(2003年製作の映画)

3.3

吸血鬼VS狼男の戦いを描くゴシック・ホラー。
吸血鬼側の処刑人という位置にいるケイト・ベッキンセール演じるセリーンが、クールかつ美しくて目に焼き付けられる。

戦闘スタイルが基本銃などの武器を使うとい
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.2

無骨で拘りが強く常に喧嘩腰な長身のマックス(ジーン・ハックマン)と、陽気で人懐っこい短身のライオン(アル・パチーノ)の凸凹コンビによるロードムービー。

荒涼とした侘しい大地で唐突に出会い、共に旅する
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