がーひー

インポッシブルのがーひーのレビュー・感想・評価

インポッシブル(2012年製作の映画)
4.0
2004年のスマトラ沖地震による大津波で離散した家族を巡る物語(実話ベース)。

忌憚のない災害シーンは、迫力とともに自然の脅威が生々しく伝わってくる。裂傷や衰弱していく姿など痛々しい場面も多いが、目を背けてはならない責任感みたいなものがあとを押す。

異国の地で散り散りになった家族が、どういう風に生き延びて再会するのか、親と子の相互の慈愛が目に美しい作品。少年のトム・ホランドが逞しくて眩しい。

ふと鑑賞中に思ったのは、自分自身あまりこの災害のことを知らないということ。克明な記憶は東日本大震災であって、津波や地震などの自然災害の脅威は理解しているつもりではあるが、当事者意識は果たしてあるのだろうかと考えた。
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