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エミリー・ザ・クリミナルのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

エミリー・ザ・クリミナル(2022年製作の映画)
4.3
ロサンゼルス。エミリー(オーブリー・プラザ)は学生ローンの返済に追われており、個人事業主の配達員として街を駆け回る日々を送っていた。
しかし、前科があるために、給料の良い仕事に就きたくても面接にすらたどり着けない状態にあった。
エミリーは芸術家になることを夢見ていたが、その実現のためにも多くのお金が必要だった。
そんなある日、エミリーは同業者から時給200ドルの美味しい仕事があると持ち掛けられた。
その仕事とは、クレジットカード詐欺のことであった。
悪いことだと知りつつも、彼女の目には、詐欺こそがまとまった金を得る唯一の道であると映った。
主犯格の男ヨーセフ(テオ・ロッシ)の魅力に惹かれたこともあり、エミリーは危ない橋を一気に渡っていく。
最近、問題視されてる「闇バイト」に手を出して泥沼にハマっていくエミリーの末路を通して、「闇バイトは、本業に悪影響する」「闇バイトは、ハイリスクハイリターン」「闇バイトに一度手を出すと後戻り出来ない」ことをテンポよく描かれるけど、学費ローン支払いが経済的にハンデになったり前科などでなかなか就職して更生することが難しいことや運良く一流企業のインターンになれても安定した正社員になれる保証がなかったりする社会的な歪み、女性たちのジェネレーションギャップも絡めて描かれるし、気が強く頭のいいエミリーを演じたオーブリー・プラザの演技と魅力もあり、コンパクトに楽しめる社会派クライムサスペンス映画。
「命令したきゃ、給料払ってからにしな」
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